- 2017-10-8
- 40代後半から始める, 年収500万
- 基礎知識, 資産運用とは
- Write comment
資産運用とは、大切な資産を少しでも多く殖やすことです。しかし、それだけでは不十分です。何より大切なことは、絶対に減らさないことです。たとえ殖やそうとして必死に頑張ったとしても、結果として減らしてしまえば無意味なのです。
実際に資産運用を行う際には、まずは資産を三つに分けて取り組むことが大切です。資産運用とは、まずは資産を目的別に三つに分けることで安全性を高めるのです。第一は、すぐにでも使うためのお金です。第二は、使わずに将来のために大切にとっておくお金です。そして第三が、様々な方法で運用して殖やしたいお金です。この分類こそが、資産運用の最も大切な基礎知識なのです。ちなみに上記の第一のお金のことは、流動性資金と言います。第二は安定性資金と言い、第三は収益性資金と言います。
この資金の三つの分類は、自分の年代やライフステージ、家族構成、資産額、預貯金、借金、年収など、幅広い要素を考慮して実行するのです。たとえば収益性資金が多ければ多いほど、資産運用にハイリスク・ハイリターンな投資を組み込めます。また、安定性資金が多いほど、元本保証の預金商品の割合を増やすべきです。
ところで流動性資金が多い人にとっての資産運用とは、少し難しくなります。なぜなら貯蓄に回せるお金も投資資金も乏しくなってしまうからです。とにかく流動性資金は基本的に生活費のようなものなので、すぐに使えるようにしておかなければなりません。しかし資産運用とは、生活費で行ってはいけないものなのです。
そんな場合は、とりあえずは少しでも金利が高いインターネットバンクの普通預金や短期の定期預金などを検討しましょう。これは資産運用としては非常に地味な方法となりますが、その代わりリスクは殆ど無くて安全性は高くなります。これなら小額で始められて複利で運用できます。ただし早く結果が出ることは全然期待できません。
しかし十分な収益性資金が手元に無い以上は、間違ってもハイリスク・ハイリターンな投資には手を出してはいけません。そんな投資なら確かに早く結果は出ますが、それは最悪の結果になってしまう危険があるのです。
冒頭でも書いたように、資産運用とは資産を減らしてしまっては元も子もありません。どんな方法で資産運用して良いか分からない人ほど、まずは大切な資産を絶対に減らさないようにすることを考えましょう。そうすれば収益性資金も貯まってきますので、貯まってきたら少しずつリスクを取って投資を行うようにすべきです。これが投資の基礎知識として最も大切なことです。