- 2017-10-17
- 40代後半から始める, 主婦のための
- 安全, 資産運用
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資産運用を行う際、最も気をつけなければいけないのは「引き際」です。
誰でも損はしたくないものです。
そのため、マイナスになってしまった時、冷静さを見失ってしまうことがあります。
特に自分で取引を行う株式投資やFX取引において陥りやすいことです。
「10%ルール」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
株やFXをしていて購入金額より10%プラスになったら売り、逆に10%マイナスになったら潔く売るというルールを課すというものです。
別に10%ではなく、15%でも20%でも自分の好きな数字でかまわないのですが、10%が現実的ということでよく使われます。
株やFXをしていると上振れしている時は「もっと上がるかも」と思い、より多くの利益を得られるかもと思い売ることを躊躇し、下振れしている時は「少し待ったら上昇に転じるかも」と思い、売るのを躊躇してしまいがちです。
実際はもっと上がることはなく下振れに転じてしまったり、待っていたらさらに下がって損が膨らむ可能性もあり、未来の相場は誰にも分らないものです。そのため、都合よく迷ってしまう人間心理があるために、資産運用する時はルールを作りドライに対応するのが良いとされます。
しかし、人間心理として負けたら取り戻したいと思ってしまうものです。
特に、資産運用初心者の時は安全第一で慎重に行っていても、慣れてくると大胆になり、損失を取り戻すためにハイリスク・ハイリターンの銘柄を選んだり信用取引に足を踏み入れたり、FXのレバレッジを大きくして大きな金額を動かすという人が多くいます。
しかし、それが最も危険な行為と心得なければなりません。
株式やFXは熟練のプロですら読み間違えると大損を叩きだす世界です。欲張って意地になって博打のように臨むのは危険極まりない行為だと心得ましょう。
資産運用を安全に行うには「堅実」が一番です。
大きく儲けても大きくマイナスになったらプラマイゼロになってしまいますが、コツコツとローリスク・ローリターンで積み重ねたものは気付けば大きなプラスになっています。
そのためには「売り時」を自分の中でしっかり定めておくことが一番の近道です。
もっと儲けを得られるかもと思っても、10%を超えたら潔く売るという姿勢が、長い目で見たら資産運用での成功に結び付く行為だといえます。
そうはいっても、人間、欲が出てしまうものです。そんな時は何のために資産運用をしているのか、資金を増やすため、ということをもう一度思い出すことが大切です。