- 2017-11-3
- 20代後半から始める
- 株式, 資産運用
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株式をうまく利用して資産運用するときにしてはいけないこととは、定期的な見直しをしないということです。というのは、株式というのはリスク資産ですから、銀行預金のようにずっと保有していれば安定的な利子収入がもらえるという性質のものではないからです。でも、我々は長期間保有すればするほど利益が増えるのではないかと思ってしまいがちだと言えます。しかし、実際には、株価というものの動きは不安定で、半年後に2倍の価格になったと思っていたら、1年後には2分の1になってしまったというようなことがよくあるのです。また、この株式は有望ですと信頼できる専門家から話を聞いたとしても、それはその時には正しい見解であったというだけのことであって、将来にわたってずっとそうであるという保証はない訳なのです。もちろん、だからといって毎日の株価変動に振り回されて売ったり買ったりという資産運用方法は、好ましくないと言えるでしょう。普段は仕事をしていて、資産運用について十分検討するような時間はとれないという方も多いでしょうから、安心して長期保有できる銘柄に投資をしておくというのは良い資産運用方法だと言えます。でも、そういう資産運用方法をとっていたとしても、半年に1回とか1年に一回は保有資産の見直しを行っておくほうが良いと言えます。そして、2倍の価格になっている株があったならば、それは売却して利益を実現させておくということも良いでしょう。もちろん、この場合、保有し続けていれば3倍の価格になるのではないかという期待もあります。でも、例えば住宅ローンの返済がまだ残っているといったような場合には、利益を確定させてそのお金を住宅ローンの返済に廻したほうが賢いと言えます。つまり、株は売却して利益を確定させておかなければ、ほんとうの利益実現にはならないということです。パソコンの画面上で1,000万円儲かっていたとしても、それを売却して利益をあげておかなければ、1年後には1,000万円の損失になっている可能性も十分にあるのです。ですから、現実の生活でお金が必要となっている場合には、躊躇なく利益を確定させておいた方が良いと言えるでしょう。あるいは、別に生活に困っているわけではないという方の場合には、利益を確定させてリスクの少ない資産へと資金を移動させておくのも良いかもしれません。例えば、個人向け国債などを購入しておけば、資産が目減りすることはありません。